MT4で利用されるEAは自分で作ることが可能です。FXトレードやEAに慣れてくると、自分のオリジナルの手法でEAを作りたいと思うようになる人も少なくありません。作り方はいくつかあり、基本的にはプログラミングの知識が要求されますが、作成ツールなどを使わないかんたんなものであれば、プログラミングの知識がなくとも作れるものもあります。MT4のEAは、ベースがC言語のMQL4言語で書かれています。MT4での基本的なEA作り方は以下の手順で行います。
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- MT4上部の「ツール」から「メタエディタ」を選択。
- 画面左上の「新規作成」をクリック。
- 「エキスパートアドバイザ(テンプレート)」を選択し、必要項目(名前、著作者、リンク)を入力し、「次へ」。
- エキスパートアドバイザのイベントハンドラは何も選択せず「次へ」。
- バックテストのイベントハンドラも何も選択せず「完了」をクリック。
- 指定したフォルダにMQL4プログラムのファイルの作成が完了。
以上が基本の自作EAの作り方で、ここで作成したファイルにEAのプログラミングを組み込んでいきます。取引のロジックや関数などのコードを入力していく必要があり、高度なプログラミングの知識だけでなくFXの知識も持ち合わせていなければなりません。メタエディタでEAの作成ができたら、あとは動作確認とバックテストを行い、実装できる結果となるまでひたすらロジックやプログラミングを見直していくだけです。
MT4のアップグレード版であるMT5にはEAの自動生成機能が搭載されています。この機能では、ウィザードに従ってクリックしていくだけで、プログラミングなしでEAの作成ができるようになっています。現在はまだMT4が主流ではありますが、いずれはMT5の利用もメジャーとなっていくことが予想されますので、気になる方はダウンロードしてみてください。
自分で作るのはハードルが高いと感じている方は、EA作成ツールやプロの力を借りて作るという作り方があります。
▷GogoJungleの「EAつくーる」
人気EA販売サイトGogoJungleでは、「EAつくーる」というEA作成の専用ソフトを販売しています。こちらはプログラミングの知識がなくとも、マニュアルに従って作成することでかんたんにオリジナルのEAが作れます。ただしこちらでは、シンプルなロジックのEAであれば問題ないのですが、細かい設定ができない、複雑なプログラムが組めないという点がデメリットです。
▷EA作成代行業者に依頼する
FXに精通しており自分のロジックでEAを作成したという場合は、プログラミングのプロに依頼するのもおすすめです。専門業者や個人で長年作成を請け負っている人もいますが、近年ではクラウドソーシングサイトで比較的安価で受注を受けている人もいます。実績の多い業者などでは安心ですが、個人でお願いする場合はその方のプログラミングだけでなくFXに対する知識がある程度あるかの確認をしておく必要があります。「依頼したものと違った」や、ロジックを説明するときに「話が通じない」では難しいですよね。
プログラミングがどうしても苦手であれば、MT4EAの無料配布サイトのEAは、専門家チームが開発しているので利用してみるのも一つの選択です。
EAの作り方はいくつか方法がありますが、基本的に自作のEAの場合は繰り返し検証を重ね、ある程度経験を積んでいかないと、予期せぬバグが起こってしまったり、想定外の相場変動で大きな損失を被る可能性もあります。インターネット上に公開されているサンプルソースはデモ口座用のものであったり、あくまでサンプル用としてしかプログラムが組まれていなかったりするので、中途半端な知識だけで実装させるEAを作るのはリスクが高いのでおすすめしません。リアル口座で稼働させる場合は、低資金から実験的に始めていくようにしてください。